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  • 執筆者の写真カモねぎ

小魚をリリースするということ

更新日:2021年6月17日

対象魚を絞っていても、いろんな魚が釣れてしまうのが釣りです。

狙いの魚以外はリリースするというのが一般的でしょう。

しかし、外道でも思わぬ高級魚が釣れたら持ち帰ることもあります。

ある程度経験を積んでいくと、持ち帰りのラインが決まってきます。


しかし、釣りを始めたばかりの人や、子どもの場合はそのラインが曖昧です。

ファミリーフィッシングは五目釣りになるケースが多いのですが、

釣れた魚は全部持って帰るなんて人も結構います。

やっぱり嬉しいんですよ。小さくても釣れたら。

手ぶらで帰ったり釣果が少ないのが嫌っていう人もいると思います。

でも待ってください。その魚、本当に歓迎されていますか?


空っぽのクーラーBOXは寂しいという気持ちもわかります(^^;)


私は持ち帰った魚の下処理は自分でします。

下処理というのは鱗を取って内臓を出すところまで。

あとは冷蔵庫に入れるか冷凍庫に入れるかを嫁さんに聞いて、

後日、煮魚なり焼き魚なりの仕上げの調理は嫁さんがします。


できればみなさん、下処理だけは自分でやっていただきたい。

魚を釣るっていう楽しい部分だけを自分がやって、あとはヨロシクって

それはあまりにも無責任じゃないですか?

お店で買ったら何千円もする高級魚ならともかく、店頭に並ばないような

小魚をたくさん持って帰っても、渋い顔をされるだけです。

ですから、せめて下処理くらいは自分でやってみてください。

慣れれば難しいことなんかありません。

ただただ面倒くさいだけです。


昔の釣果写真。今ならほとんどリリースサイズかなぁ。


ここで、魚を持ち帰るラインについての話に戻ります。

小魚は下処理も大変。数が多いと嫌になります。

だから私は小魚は持ち帰りません。だって面倒だもん。

(昔は持って帰っていた頃もありますが、次第に数は減っていきました。)

釣った魚の処理を母ちゃんや嫁さんに丸投げしている人は、よく考えてください。

少しでも気の毒だと思うなら、小魚はリリースしましょうよ。

どうしても持って帰るなら、自分で処理しましょう。


そんなことを言ってると、カッコつけてるって思われるかもしれませんが、

私も納得サイズの魚が、いつもたくさん釣れるなんてことはありませんよ。

下手したら、手ぶらで帰ることの方が多いかもしれません。

ボウズの日でも「帰って魚の処理をしなくていい」というメリットがあれば

そんなに苦痛じゃないんですよ。これが。


天ぷら用に捌いたアナゴとキス。ちゃんと食べるならOK。


魚の処理っていう視点で、小魚のリリースについて話してきましたが、

純粋に小さい魚は逃がしてやってほしいと思います。

だって、まだ子どもなんですよ。

食べられる箇所も少ない小さい魚を、わざわざ食べる必要ないじゃないですか。

「大きくなって帰って来いよ」って逃がしてやった方が気持ちいいでしょ?

食べられたくいない子どもの魚と、食べても満足感が得られない人間。

どちらも得しないんだから、もったいないなんてことはありません。


ただ、針を呑んでしまったり、衰弱した魚はリリースしても生きていけません。

それらは心を鬼にして持って帰りましょう。

そうならないように、釣りの腕を磨いていけばいいんです。


昔釣った針呑みの小カサゴ。かわいそうだけどおいしくいただきました。


どうでしょうか。この考え方って、結局は私のエゴですかね?

釣りは人間にとっては遊びでも、魚にとっては命がけです。

人間の仕掛けたエサを食べてしまった瞬間に、命を奪われるんです。

逃がすか持って帰るかの問題ではなく、魚にとっては生き死にの問題です。

私たちが生きるための食材として、おいしくいただけるものだけを持ち帰りましょう。



<おまけ>


そうは言っても、子どもは釣った魚を持って帰りたがるものです。

そんなときは、ちゃんと食べることを約束して持ち帰りましょう。

魚嫌いの子でも、自分が釣った魚は食べるなんてこともありますからね。

ファミリーフィッシングは、どうしても小魚が増えちゃいますね。




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